【第1回】ご先祖様、そして未来の家族へ。私が「墓じまい」を決めた日。
みなさん、こんにちは。 今回は、いつものお知らせとは少し趣向を変えて、私自身の「リアルな体験談」をお届けしようと思います。
題して、【私の墓じまい日記】(全5回)。
実は、令和8年5月7日、私は自分の祖母の実家のお墓の「墓じまい」を執り行いました。 「墓じまいのプロ」としての目線ではなく、「ひとりの家族、ひとりの後継者」として、どんなことで悩み、どうやって手続きを進め、どんな壁にぶつかったのか。そのすべてを包み隠さず綴っていきます。
これからお墓のことで悩む方の、小さなヒントになれば幸いです。
1. きっかけは、YouTubeと、小さな甥っ子たちの笑顔
気づけば、私も40歳になりました。 独身でまだ結婚を諦めてはいませんが(笑)、もしこのままシングルだった場合の「自分のこれからの人生」や「家族の未来」について、少しずつ現実的に考える年齢でもあります。
父は平成26年に他界しており、現在は母と二人暮らし。 そんな私が「墓じまい」を強烈に意識したのは、昨年7月のことでした。
たまたまYouTubeで、お墓を解体する「墓じまい工事」の動画が目に留まったのです。 画面を見つめながら、ハッとしました。
「そうか、うちのお墓も今のままだったら、将来、姉の子供たち(私の甥や姪)に面倒を見てもらわなきゃいけなくなるのか……」
まだ小さくて、無邪気に笑う甥っ子と姪っ子。 普段、姉が仕事をしている間は、実家で母がその子たちの面倒を見ているのですが、毎日その愛くるしい笑顔を見るたびに、私の心には強い思いが湧き上がっていました。
「この子たちに、将来、お墓の重荷や負担を絶対にかけたくないなぁ」
2. 「えっ、うちの代で3つもある…?」押し寄せる現実
そこから、我が家のお墓の状況をじっくり整理してみました。すると、驚くべき事実(というか、今まで目を背けていた現実)に気づいたのです。
まず、私の祖母の実家のお墓。すでに後継者がおらず、毎年お盆になると、我が家がお花を供えにいき、管理費も私たちが支払い続けていました。
さらに、母の実家のお墓。こちらも後継者がおらず、今いる伯父がいなくなれば、お墓を動かせる親族は私と姉の二人だけになります。
「待てよ……。ということは、私が将来引き受けなきゃいけない『墓じまい候補』のお墓が、いつの間にか3つもあるじゃないか……!」
背筋が少し寒くなりました。 もし私が今、何も動かずにこのまま先送りにしたら。 私が亡くなった後、甥っ子や姪っ子は、「会ったこともないご先祖様たちのお墓」を3つも抱え、その墓じまいに悩むことになってしまいます。それはあまりにも可哀想すぎる。
「よし、なんとしても私の代で、すべて決着をつけよう」
そう心に誓いました。 まずは、まだこれから入る予定があるお墓よりも、すでに誰も入る予定がなく、自分たちが管理を引き受けている「祖母の実家のお墓」から手を付けることに決めました。
これが、私の「墓じまい」の長くて深い旅の始まりでした。
(次回へ続く)
次回は、「第2回:いざ家族に相談!…と思ったら、一筋縄ではいかなかった話」をお届けします。親に切り出すタイミングや、家族それぞれの想いのズレなど、リアルな葛藤をお話しします。お楽しみに!

